ここへきて、ポルシェ孝。
ポルシェ911カレラ4S モデルイヤー2015

ポルシェ911カレラ4S モデルイヤー2015

ポルシェに憧れて、もう何十年にもなります。

正しくいえばポルシェ911です。

ファーストポルシェは、今から10年前。初代の後期型ポルシェカイエンV6でした。

茅ヶ崎にあるポルシェセンターの向かいにあった今は無き名店イタリアンレストランのマルデナポリから見える

ピカピカに磨き込まれたポルシェ911は、本当に眩しくて、湘南で別世界を感じさせてくれるものでした。

ある日、なんとなく家族でポルシェでも見てみようかという話になり、

ふらりとショールームに入ってみると、担当の方がとても丁寧に対応してくれました。

今ちょうど在庫にある新車のカイエンなら1000万円以下で納車できますよ。

当時はまだカイエンの新車価格も1000万円以下で、

さらに一通りのオプション付きでなんとかしますとのことだったので、

それならばと購入を決めたのがきっかけでした。

クリストファーロスの読者としてのデビューもこの時です。

モデルイヤー2010のポルシェカイエンV6。

エクステリアカラーはバサルトブラックメタリック、インテリアカラーはハバナです。

バサルトブラックメタリックと聞くだけで、なんか上がりますよね。

あれから時は流れ、

仕事柄、ボクスターやケイマンなど様々なポルシェのステアリングを握ってきましたが、

やっぱり911は別格なんですよね。これは911脳になっていると言われても仕方ないような気がしますが、

ボクスターやケイマンでは到達できない何かがあるんです、確かにそこに。

いや正直718ケイマンとかめちゃくちゃいいクルマなんですけどね、実際。

そんな911の中でも、個人的に一番いいなと思ったのが、

ポルシェ911カレラ4S 911型 前期 モデルイヤー2015です。

3800ccで400馬力。圧倒的なパワーです。

そんな圧倒的なパワーを安全に制御するには、4WDは理にかなっています。

頭で考えて、素人が誘惑に駆られて二駆のハイパワーRR車のアクセルを不用意に踏んでしまうとどうなるかということは、アラフィフになれば大抵想像が付きます。それがオトナになるってことですよね。

オプションのスポーツエグゾーストのフラップをオープンさせると、

それまでおとなしかった排気音が、乾いた低音の強調されたものへと変わり、

アクセルの開度に合わせて、それはそれは美しい音色で吠えはじめます。

シフトアップ時の気持ちまで上がる滑らかなサウンド、シフトダウン時のブリッピングの迫力。

これを経験してしまうと、まさにスポーツカーの定義とはこれだと断言せざるを得ないです。

自然吸気最後のポルシェ911カレラ4S

自然吸気最後のポルシェ911カレラ4S

モデルイヤー2015年の991前期型は、ポルシェ911の歴史の中で、自然吸気の水平対抗6気筒エンジンとしては最終モデルです。

やはりその自然吸気ならではのアクセルを触った時のレスポンス、踏んだじゃなくて、触ったレベルのレスポンスがすこぶる気持ちいいレベルです。

多分このアクセルのレスポンスという点については、後期型のツインターボ化された991後期型、992型よりも優れていると断言します。なぜなら992型にも乗ってみて、実際に自分の足の裏の感覚と体全体でそう感じたからです。トータルな性能は置いておいて、感覚的なレスポンスという意味では圧倒的でした。

そして何よりスポーツエギゾースト装着車でフラップをオープンにした時の音の迫力も、ポルシェ史上最高だと思います。ターボ、GT系除く。最近ではやはり音の規制も厳しくなったせいか、992型ではスポーツエグゾーストでフラップをオープンにしても991前期と比較するとかなりジェントルな感じがします。あの無骨でなんか腹にくるなんかワルな感じは自然吸気ならではのような気がします。ガボガボ燃料を燃やして咆哮を上げる感じはやはり自然吸気の991前期型が圧倒的。

バレーパーキングに似合いすぎるポルシェ911カレラ4S

バレーパーキングに似合いすぎるポルシェ911カレラ4S

それでやっぱりあれですね、ポルシェのいいところって、いい意味で地味なところですよね。

地味というとあれですけど、あんまり主張が大きくないんだけど、存在感がある。

実際、大きくもなく、小さくもなく、大抵の立体駐車場にも普通に入れられるくせに、六本木のグランドハイアットやリッツ・カールトンあたりのバレーパーキングでも見劣りしないというか、やたら存在感を醸し出してくれるところが本当に不思議です。

ホテルでも庭でもポルシェがいると、パッとしますよね。景色が。

ポルシエ911カレラ4Sには箱根もよく似合います

ポルシエ911カレラ4Sには箱根もよく似合うんです

特に流麗な曲線を芸術的に組み合わせた完成度の高い寸分の無駄もないエクステリアは本当に芸術的でポルシェデザインの集大成とでもいえるのではないでしょうか。もちろん992の直線的でダイナミックでモダンな感じも素晴らしいですけどね。

いや〜、ポルシェって、本当にいいもんですよね。

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